4回目になりました、ソムリエ協会旅行記。
1日目の移動&夜遊びと2日目の移動までをお伝えしたので、今回はやっと2日目の生産者訪問です。
訪問したのはQuinta da Côrte(キンタ・ダ・コルテ)というワインもポートワインも造っている作り手。
今回の記事は少し長いけど、少しでも楽しさが伝わればいいな。
DAY2
生産者訪問③キンタ・ダ・コルテ
色々ハプニングはありながらも無事に到着した私たち。
迎え入れてくれたのはフランス人女性。
ポルトガルに来て、その後ポルトガル人と結婚してもうポルトガルに住んで長いらしい。
ワイナリーに入ってびっくりしたのが、その美しさ。
景色がキレイなのはもちろん、建物が美しい。
かなり綺麗やけど、豪華絢爛という訳ではなくとても落ち着く雰囲気。
良い建築家と良いデザイナーさんが作ったのが一目でわかる安心感。
個人的にこういう雰囲気はとても好き。
見学
まずはテラスに出て畑の見学から。
高台にあるので、本当に景色が美しい!
ドウロ渓谷はユネスコに選ばれるほど美しいブドウ畑を所有している地域なのだけれど、ブドウ畑と同時にオリーブの樹もかなり多い。
聞くと、オリーブの樹で隣のワイナリーとの畑の境界線を作ってるんやって。
何ておしゃれ。
そして醸造施設へ。
本当にどこを見ても美しい!
ステンレスタンクや木樽。
そしてワインの保管庫までもが美しい。
ステンレスタンクと木樽、大樽に特別ボトル用のコンクリートタンク。
この作り手は普通のワインも製造しているので、話がスッと入ってくるね。笑
そして次はフラージュをする場所へ。
フラージュはぶどうを潰すことなんやけど、ポートワインでは今も足で踏んで潰すのが伝統。
石で造られた大きな枠?の中に人が入って今でも足でブドウを潰してるんやって。
いつか収穫期に来て体験したい…!
その後ポートワインの貯蔵庫へ。
大樽熟成でRUBY、普通サイズの樽熟成でTAWNYが造られます。
この辺りの細かいことはブログSachiWinesで投稿予定なのでもう少しお待ちください。
盛りだくさんの見学を経た後は、一番楽しみな試飲です!
試飲
3種類のワインと2種類のポートワインを頂きました。
それぞれ簡単やけどテイスティングノートを公開。
白ワイン:コルテ2022
500リットルの樽で醸造されたまったり系白ワイン。
品種はヴィオジーニョ100%。
白いフルーツと、花、そしてオイリーさと少し石っぽい冷たさも感じる。
これは土壌に頁岩が沢山含まれているから、俗に言うミネラルを感じるらしい。
そして9~12か月熟成していることで、オイリーさとまろやかさを与えている。
まったりしているけど、フレッシュな白ワイン
赤ワイン:プリンセサ2020
プリンセスという名前が付いた赤ワイン。
年間2万本の生産で、ステンレスタンク醸造、12か月樽熟成。
スグリなどの赤いフルーツを沢山感じるワイン。
疲れ知らずで、とてもかわいいワイン。
赤ワイン:キンタ・ダ・コルテ グランド・レゼルヴァ2017
足で踏んで潰したブドウを使っているワイン。
12か月熟成。
若々しくフレッシュさがあり、味わい深い。
熟したフルーツを感じる、まだまだ熟成に耐えられるワイン。
赤ポートワイン:タウニー10年
何故かポートワイン、テイスティングコメント書いてないねんけど。
そんなことある?
10年酸化させて熟成されたポートワイン。
ポートワインらしい味わいで、とてもバランスが良かった印象。
甘みしっかり、アルコールもしっかり、でも気が付いたらグラスが空になってた。
赤ポートワイン:LBV2016
フィルターにかけられていないポートワイン。
味わいの複雑さはこちらのが好き。
ランチ
ランチもワイナリー内で頂きました。
最初にみんなが受付を探していた、建物内で食事させてもらいました。
ここは宿泊もできるらしく、8部屋あるんやって。
いつかもう少し気候の良い時に泊まりたいなぁと思った。
車で行かなあかんからハードル高いけど、ホンマにまた行きたい!!
今ホテル内のシェフが休業中(シーズンオフにお邪魔しているから)らしく、簡単なものしか出せないよ!と出てきたのがチーズとシャルキュトリーの盛り合わせ。
さらにサラダとこれだけで結構お腹いっぱいになった。
というか、一番最初に出てくるオリーブオイルが美味しすぎるのよ、ポルトガルさん。
自社で作ってるオリーブオイルらしく、ほんまにパンが進む。
出てきたワインはさっき試飲した白ワインと、赤ワインはプリンセスの2019年。
さらにタウニーの20年ものでした。
ポートワインはめっちゃまったり甘みがあるけど、酸もあるので飲みやすい。
デザートと一緒にポートワインが出てきたんやけど、バニラアイスにシナモンたっぷりのリンゴパイ。
甘い&甘いの組み合わせみんな好きすぎる。
個人的には甘い&甘いは疲れてしまうので、むしろここで辛口の白ワインを頂きたかった。
最後に
とても楽しいキンタ・ダ・コルテの見学でした
ランチの後、次の生産者に向かいます。
キンタ・ダ・コルテは大手資本が入っているけれど、次の生産者は地域に根差した作り手さん。
作り手の違いを少しでも感じてもらえると嬉しいな。