フランスソムリエ協会の研修旅行記①

ボルドーのソムリエたちは仲が良い。

冗談抜きでそう思う、そんな旅でした。

旅の目的地、ポルトガルはポルト&ドウロ

いつかは行きたいと思っていた場所に行けると聞いて、速攻で参加を決めた私。

そんな私の旅行の思い出をコラムとして何度かに分けて共有させてください。

研修旅行とコロナ

実はこのポルトガルの旅行は4年前から始まっていました。

ボルドー支部会長が生産者の予約もほぼ終えたころ、コロナウイルスの蔓延。

ソムリエたちはもちろんレストランで働く人も多く、速攻で旅行の中止が決定された。

1度目のロックダウンを終え、また構想が始まるも再度ロックダウン。

何度も予定が立てられ、何度も中止になった、そんな旅行がやっと開催されました!

余談やけど、コロナウイルスがなかったら私はソムリエ協会にこんなにどっぷり浸かることはなかったと思う。

私に全く余裕がなかったからね。

 

DAY1

 

飛行機移動

航空チケットは各々が購入し、ボルドー空港でまず集合。

フライトは14時15分やのに、12時30分には空港で!と秘書さんからアナウンスが。

そんなに早く行って何するんやろう?と思ったら、案の定みんなでコーヒータイム。

ほんま皆話すの好きすぎる。

全員が揃わなかったから、真面目に時間通りに行かなくても良かったらしい。笑

仲良く荷物の検査を終え、中に入るもボルドーの空港って本当に何もない。

各々別々にフライトチケットを取ったので、席もバラバラ。でもおかげで良く寝れた。

フライト時間は1時間半強。

フランスとポルトガルは時差が1時間あるから、行きはとても得した気分になれるね。

airplein

空港到着 ポルトに到着したら、出口で皆集合。

ポルトガルは晴れのイメージのある国で、青い空といい景色が見れると期待してたのにバケツをひっくり返したみたいな大雨。

しかもローコストの航空会社やから飛行機を降りてから少し歩かなあかんくて、みんな一瞬でびっちゃびちゃに。

空港を出て、早速バスに乗って生産者の元へ。

Andresen

生産者訪問①アンドレセン

私たちは13人。不幸な数字だねーって言いながら移動してた。笑

飛行機が降り立って1時間も経たない内に、ポルト市内にあるAndresen(アンドレセン)という生産者に到着。

ボルドー支部にはマスターオブポートというポートワインのコンクールを主催している人がいて、めっちゃ仲良し生産者さんらしい。

熟成セラーの中で話を聞きながら試飲を。

Andresen

6種類のポートワインを頂いたんやけど、この時私はものすごく後悔していた。

事前にポートワインのこと勉強してこればよかった。

LBVとかVINTAGEとか、RUBYとかTAWNYとか、なんとなくしか頭に入ってなくて。

でもオーナーさんは周知の事実だと思って話が進んでいくから、最低限でも勉強して来いよ自分、って。

今もう一度同じ試飲をしたら、また違う感想なんやろうけど、この時の私も私なので仕方ないですね。

このアンドレセンは比較的大きな生産者で、フランスにはデュガっていう大手インポーターが仕入れてる。

デュガは広島の日本酒を扱っていたりもするけど、基本的には蒸留酒を主に扱っている会社です。

私がアリエノールで入れたいお酒は小さな生産者やけど、やはり大手生産者は安定感が違うね。

安定感と安心感。

そしてめっちゃ丁寧にそれぞれの製品を教えてくれた。

ポートワインへの愛を感じた。

当時の私のテイスティングノートを少しだけ公開しようかな。

話を聞きながら、話しながらやから、それほどちゃんとは書いてないけど軽くね。

ちなみにポートワインについては詳しく私のブログSachiWinesで公開します。

Andresen

LBV 2017

もちろん甘みしっかりやけど、苦みとのバランスがいい。

濃いワインのように飲める。

力強さとカシスとブルーベリー等のフルーツ感強め。

 

VINTAGE 1997

カラフェに入れて提供。

酸化が強すぎたから、カラフェに入れた時間長すぎ?

口当たりは柔らかで、フルーツ感というよりはクルミやキノコ。

空のグラスを嗅ぐとアンコっぽさあり。

癖の強い肉に良く合いそう。

 

COLHEITA 2009

もちろん酸化香あるけど、落ち着いている。

チョコレートやブラックチェリー。

ポートワインのイメージ通りの味わいで、酸と糖のバランスが良い。

 

COLHEITA 1997

これが一番の好み。

繊細なフルーツ。燻製香。

とっても複雑。

味わいは力強い。全部強い。

余韻がめっちゃ長い。

柔らかさと強さを兼ね備える。

葉巻とよさそう。

 

40 WHITE

唯一の白ポートワイン。

複雑で柔らか。

しっかり熟成されてるけど、酸もある。

アプリコットのコンフィ。

 

COLHEITA 1980

古いポートワインはスピリッツ感も持ち合わせる。

ランシオ香。クルミ、ナッツ。 ブラックチェリー。

深み。

 

最後に

ポルトガル旅行記第一弾はここで終わり。

次回は2件目の見学から1日目の夜まで。

ちょっぴり波乱万丈な後半戦です。

 

その他ポルト研修記

 

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研修記③
研修記④
研修記⑤
研修記⑥
研修記⑦
研修記⑧
研修記⑨