あけましておめでとうございます。
今年に入って3日目ですが、皆さん如何お過ごしですか?
私がフランスに来たのは巳年。
ということでフランス滞在13年目を迎える私です。
さらに今年は乙巳(きのとみ)と言われ、これまでの努力が実を結ぶ年だそうです。
努力…まだまだ足りませんが、もう少しこのアリエノールを大きくしたい。
どうぞ皆様のお力をお貸しください!
さてさて、早速2025年最初のコニャックリリースです!
今回はプティット・シャンパーニュに位置する小さな小さな造り手のコニャック。
小規模生産者好きの皆様には楽しんでいただけるのでは?と思っております。
メゾンのこだわり
とても小さなメゾンで、30haのブドウ畑を所有しています。
そこで採れたブドウを使ってぶどうジュースやワイン、ピノー・デ・シャラントと共にコニャックを生産しています。
ほかのコニャックメゾン同様、大手メゾンへの卸業も行っているので、自社用の製品はその10%くらいからしか生産していない、超小規模生産者です。
ブランディーヌとアンヌ=ロールという2人の姉妹で作られていて、繊細で美しい、でも力強い、そんなコニャックを生産しているコンテ・エ・フィーユです。
彼女たちのコニャックで、プティット・シャンパーニュで造られているものを今回初輸入しました!
多分初めての日本輸入じゃないかと思っています。
3ans
まずは3ans。
プティット・シャンパーニュのブドウのみで造られた3年もののコニャック。
あえてアルコール度数を高めに設定しているので、ちっかりパンチがありつつも、フレッシュさとフルーティーさを前面に感じられるお酒です。
色が薄いのは、キャラメルによる着色をしていないから。
彼女たちのコニャックは全て、無果糖、無キャラメル着色、無低温ろ過です。
5ans
5年熟成の5ans。
訪問時に、どうしてVSとかVSOPとかグローバルな名前にしないの?と聞いたら、年数で書くのが一番わかりやすいでしょ?と言われたのが印象的。
コニャックの名前通り、5年熟成をしましたが、まだまだ色が黄色がかっています。
若いコニャックでは珍しい、赤い果実が感じられるコニャック。
個人的に、赤い果実は古いプティット・シャンパーニュやグランド・シャンパーニュの特権だと思っていたので、驚いたのを覚えています。
フレッシュさと共にボリューム感もあり、お花や果実が口の中に広がる1本。
10ans
XOと呼べる熟成年数を経た10年物のコニャック。
このあたりから色が濃くなってきます。
熟した果実が感じられ、さらに焙煎香などの深みのある香りも増えてきます。
少しナッツのような香りがしたのも特徴的。
ウイスキーラバーの人にも喜んでもらえる、辛口なコニャックです!
15年熟成のXXO。
XXOは数年前に生まれた新しいカテゴリーで、15年以上の熟成を経たものが名乗ることを許されています。
このコニャックを嗅ぐと、目の前にお花畑が浮かびます。
どんなお花が浮かぶかは人によって変わりますが、私は白いお花が印象的でした。
熟成を経たことで得られる優しいバニラやブリオッシュなどの甘みも感じられます。
長く、優しい、そんなコニャック。
Héritage
遺産や相続などの意味を持つエリタージュ。
その名の通り、代々受け継がれてきたコニャックです。
長い熟成を経たコニャックならではのランシオ香も感じられます。
少し感じられる塩味が後味を長く、長く続けてくれ、たばこなどのきりっとした香りと共に、柑橘系の果実も感じられます。
飲み手によって感じ方が変わりそうな、複雑な香りを持つコニャックです。
最後に
有名コニャック生産者さんに教えてもらって訪問したコニャックメゾンですが、小規模だからこそ造り出せるコニャックを造っている造り手。
今年のブドウも品質が良く、今後のコニャックもとても楽しみな造り手。
この小さな作り手のコニャックを是非楽しんでほしいです!