今でも覚えている。
2023年10月最初の週末。
私はSalon du Saké(サロン・ド・サケ)という日本酒の展示会?試飲会?で仕事をするためにパリの町を歩いてた。
携帯に表示される友達のニコラと言う名前とUDSFの文字。
フランスって同じ名前の人いっぱい居るから、ソムリエ協会の友達は名前の後に「UDSF」って書くことにしてる。
私の周り、ジュリアン、ニコラ、ピエール、めっちゃいる。笑
UDSFは「l'Union De la Sommellerie Français」の頭文字を取っていて、「フランスソムリエ協会」という意味です。
サロン・ド・サケの会場はエッフェル塔の近くで、エッフェル塔を見ながら電話したのを鮮明に覚えてる。
あぁ、フランスいるなぁって。
以下私の脳内日本語訳です。
どうしても友達との会話を訳そうと思うと大阪弁っぽくなってしまう。
「現会長」『私』の会話。
「やっほー、ニコラやけど今電話大丈夫?」
『今パリ出張中。日本酒のイベントでサービスすんねん。で、何かあった?』
「実は、次期会長に立候補することになって、」
『まじで!おめでとう!』
「それで、一緒に働いてくれる人探してんねん。それで祥子、会計になる気ない?」
『えー、私忙しい。』
「お金扱うから信用できる人がいいねん。会計なって。」
『うーん、ほんまに誰も誰もおらんかったらなるけど、できれば他の人に頼んで欲しい。』
「分かった」
『誰もいなかったらなるけど、他の人探してね。』
簡略化したらこんな会話が繰り広げられました。
その後、働くスタンドに行って(ここ何年も佐賀県ブースで働かせてもらってます。佐賀県の日本酒、どんどん詳しくなって嬉しい♡)みんなに役員なるかも―って言ったら、全員にやめといた方がいいよって言われた(笑)
お金扱うし、企業と同じように1円単位で失敗が許されない役職。
なのにボランティア。
ということで皆にやらない方が良いと全力で言われました。
幸いなことに数字に苦手意識が全くないことと、現会長となったニコラと仲が良いので会計がいないならニコラのために働こうと思っただけやし、今もその気持ちは変わってない。
ニコラは数年前に日本に旅行でワイナリー訪問したりしてて、日本文化にもとっても興味がある良いヤツなのです。
そして数週間後、ニコラから電話が来た。
「会計になってくれる人見つけたよ。でも祥子には副会計になって欲しい。」
『了解!』
という感じで役員になることが決まりました。
とはいえこの時ニコラはまだ一会員。
役員は会長からの推薦やけど、会長は投票によって選ばれます。
つまり、会長が当選したらもれなく私も役員に。
10月頭に依頼を受けて、確か10月末には了承。
この時にもいろんな人から辞めといた方が良いと言われてたけど。
そして12月3日。
ボルドー支部の総会がありました。
総会はもちろん毎年行われていて、12月初めに1年の振り返りと翌年のスケジュール共有、前年度の収支確認と翌年の予算、翌年度の年会費支払いなどなど色々あります。
2023年12月3日。
7年ぶりの投票が開かれました。
私がソムリエ協会に入ったのが確か7年前やから、私にとっては初投票。
会長立候補者がプレゼンを行い、その後1人ずつ小部屋に呼ばれて投票です。
名前が書いた紙と、白紙が置かれていて、私はもちろんニコラに投票。
過半数以上の投票を得たことでニコラが会長就任することになりました!!
今までの役員から15~20歳くらい若くなったのかな。
ボルドー支部はfacebookこそあれ、その他SNSを行っていないのでインスタグラム開設したり、皆さんに活動を共有していく予定です!!
ボルドーってフランスの中でも一番活動してると言っても過言でないのに外向きに全然活動を共有できていない残念な支部です。
なんか私がSNS広報にもなりそうな予感がしている。
なぜか色んな長老たちに推されている。
そして長老の一人に時期会長への立候補も推されている。
それは何故か。
・私のイベント出席率が異常にいいこと。
・今まで外国人会長がいなかったこと。
・フランス語力を認めてもらっていること。
などなど。
とりあえずは役員ですが、数年後の会長交代の際には…どうするでしょうか。
その時の仕事次第だな。
ボルドー支部に限ったことで、他の支部は分からんけど、まさかの外国人初の役員らしい!
日本人初ではなく、外国人初!
これは嬉しいねーー!
気が付いたら長くなってしまったので、次回ガラディナーの様子をお届けします。