屋号をどうしても「アリエノール」にしたかった理由

今回は、私が「アリエノール」という名前を付けたかった理由をご紹介します。

皆さんはアリエノール・ダキテーヌという女性をご存知でしょうか?

ボルドーが英国領になったのは彼女のせい?おかげ?です。

アリエノールのロゴになっている女性もアリエノール・ダキテーヌを想起できるように考えたものです。

彼女自身の写真が残っていないのですが、きっとアリエノールは金髪碧眼美少女だったと想像している私。

ロゴのアリエノールさんは少しでも私との共通項を持ちたい、という意味もあり黒髪になりました。

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簡単にアリエノールについて

アリエノールという女性は12世紀当時、かなり珍しく力を持った女性でした。

今現在、ヌヴェール・アキテーヌと呼ばれている地域のほとんどがアリエノールの領地と言うとその力を少し想像できるのではないでしょうか。

そして後に英国の国王となるヘンリーⅡ世の王妃となったことで、アリエノール領地がイギリス領となり、ボルドーワインを含む沢山のものが英国へ輸出されるようになりました。

アリエノールという名に決めたのは「私が皆さんにお届けしたいと思っているお酒の生産地域が彼女の領地と似ていたこと」そして「影響力のある女性だったこと」が理由です。

写真や肖像画が残っていませんが、アリエノールは美しい女性だったと言われているのも理由の一つだったりします…笑

私の想い

私が今住んでいるのは「ボルドー」そして「コニャック」。

ボルドーもコニャックも有名生産者が沢山いますが、もちろん小さな生産者も沢山います。

皆さんも聞いたことのある有名な作り手は全体の10%にも満たないのではないでしょうか。

私は大手生産者も好きです。

ワイナリーやコニャックメゾンのアテンド業を行っていますが、大手作り手に行くのはとても楽しいし、エネルギーと安定感と、沢山のことが学べます。

ただ、小さな生産者は小さな生産者でとても好きです。

自分が日本の皆さんにお届けしたい、輸入をしたいと思っているのはこの小さな生産者。

こだわりを持って、家族の歴史があって、プライドを持って製造している、小さな生産者さんです。

その小さな生産者のこだわりのお酒を皆さんと共有したいと思っています。

それには今まで日本で表現されてきたボルドーワイン、そしてコニャックのイメージを変えたいという思いがあります。

今までのイメージも間違いではないので、変えたい、というよりは別の世界もあるのを知って欲しい、の方が正しいかもしれません。

実際私も格付けワイナリーを沢山訪問していて、その良さもとても良くわかっているので、格付けワイナリーの良さ、小規模ワイナリーの良さ、ボルドーの特殊性、コニャックの特殊性なども併せてお伝えできればと思っています。

最後に

さて、アリエノールですが調べれば調べるほどこの女性は個性が強い。

当時離婚など許されない世界にもかかわらずルイⅦ世との「結婚の無効化」を行い、その数か月後にヘンリーⅡ世の王妃となりました。

アリエノールは夫より11歳も年上と言う、当時珍しい結婚です。

彼女には子供が沢山いたことで、アリエノール・ダキテーヌの領土の相続で問題が起こるのも想像に難くないですよね…笑

アリエノールについて詳しく書くと歴史の話になってしまうので止めますが、これだけ個性を持った女性は歴史上他にはいないのではないかと思うほどの個性派女性です。

私もアリエノールに倣って(とはいえ倣いたくないところもありますが…笑)個性派女性目指して頑張りますので、皆様どうぞお力添えよろしくお願いします!