今回はシャトー・ベルエールのご紹介です。
既に他の投稿をご覧の方はご存知かもしれませんが、シャトー・ベルエールは家族ワイナリーの一つです。
と言っても、夫のはとこが造るワインなので少し遠いですが、それでも数年に1度は会うくらい、夫の家族は仲良しです。
そして、親戚の人数もとても多いです。
それなのに皆仲が良いってすごいなぁと思う私です。
さて、シャトー・ベルエールはリュサック・サンテミリオンに位置するワイナリーです。
ワイナリーの歴史
シャトー・ベル=エールはサンテミリオンから約15㎞、車で15分弱のところに位置しています。
サンテミリオンは町と畑が世界遺産になっていることもあり、世界的に有名ですが、衛星地区と呼ばれる地域は「サンテミリオン」の名がついているのにあまり目にしないですよね。
シャトー・ベル=エールは30ヘクタールの敷地に21ヘクタールのブドウ畑を所有しています。
1世紀以上続く家族経営のワイナリーで、1978年ジョン=ノエル・ロワがワイナリーの当主となりました。
2004年、リュサック・サンテミリオンの近く、プティ=パレという場所に6ヘクタールのブドウ畑を購入しました。
リュサック・サンテミリオンから近いものの、このアペラシオンはアペラシオン・ボルドーに位置しているとのことで、現在アリエノールではこのAOCボルドーの赤ワインは取り扱いがありません。
その後2008年、ジョン=ノエルの息子のアントワーヌがブドウ栽培とワイン醸造の専門バカロレアを取得した後、5代目としてワイナリーに参加しました。
ワイン好きな方はご存知かもしれませんが、2014年以降ボルドーの醸造コンサルの有名人、ステファン・ドゥルノンクールに助言を貰っています。
そして現在HVEレベル3を取得していて、環境に配慮してブドウ栽培を行っています。
ブドウ畑
畑は広い粘土質の台地(青色粘土)に広がっており、珪質砂利のエリアもあります。
下層土は粘土で構成されながら、鉄分も含まれており、しなやかなタンニンをワインに与えます。
畑で栽培されているブドウ品種は
- 70%メルロ
- 15%カベルネ・フラン
- 15%カベルネ・ソーヴィニョン
の3品種です。
平均樹齢は35年程度。
そして、最近AOCボルドーにソーヴィニヨン・ブランも1ヘクタール植えました。
ブドウ畑でも一年を通して作業され、ギヨー・サンプルで剪定されています。
収穫~瓶詰め
収穫は区画ごとに、ブドウが成熟したタイミングで行われ、品質の均一性を保っています。
醸造はステンレスタンクかコンクリートタンクを使用しており、いずれも細かな温度管理を可能にしています。
熟成はフレンチオーク樽で12~18ヶ月熟成され、全体の3分の1の樽を毎年新しく購入しています。
瓶詰めは収穫から18~24か月後にワイナリー内で行われます。
最後に
シャトー・ベル=エールの赤ワインはしなやかなタンニンが特徴的です。
どんなシチュエーションにも寄り添ってくれる、そんなワインを造っています。
さらに白ワインはフレッシュで爽やか。
是非100年以上続く小さな家族経営のワイナリーのワインを楽しんで欲しいです!