シャトー・ポモー 2020年

同生産者のお酒

→別ビンテージ：シャトー・ポモー 2012年

商品説明

ボルドーの東側、右岸にある偉大なるワインの生産地、ポムロールのワイナリーです。
ポムロールらしい少し土っぽいニュアンスもありながら、メルロー品種100％で造られる華やかさを持ち合わせるワインです。
近年のボルドーは5の倍数の年が当たり年だといわれています。
とっても不思議な話ですが、1990年、1995年、2000年、2005年、2010年、2015年、2020年と5年毎に偉大な年が続いています。
近年の偉大な年で、リリース直後のビンテージ2020年をご紹介します。
春は湿度が高く、夏は暑く乾燥していました。
とはいえ冬の間に雨が降っていたので、地中に水分がしっかり含まれていてブドウの樹にはしっかり必要な水分が与えられていました。
ポムロールは夏の大雨からも逃れ、とても良い年でした。
シャトー・ポモーは9月最終週に収穫されました。
しっかり力強さと、深み、後味の長さを持ち合わせながら、少し感じる燻製香が心地のいいビンテージです。

合わせて食べたい料理

シャトー・ポモーのワインはどのビンテージもしっかり美味しいので、旨味のしっかりある赤身のお肉に合わせてほしい！
ワイナリーに訪問した時にいただいた、ワイナリーのお庭でのバーベキューが忘れられず、みなさんにも体感してほしい。
ちょっといいお肉を買って、ステーキと一緒に食べると、お肉の旨味も引き立ちます。
さらにビターチョコレートを使ったデザートにも良いです。
メイン～デザートにかけて楽しんでほしいワインです。

ワイナリーについて

ポムロールに2.2ヘクタールの畑を所有しています。
その畑にはメルロー種のみが栽培されており、平均樹齢は45年程度とボルドーでは少し高いです。
砂利、年度、鉄分を含む砂から土壌が構成され、下層土には鉄分と粘土が含まれることにより、ポムロールらしいワインを生産することを可能にしています。
栽培はオーガニックとバイオディナミックを採用しており、ワインの品質を向上させるために最良のブドウだけを使ってワインづくりを行います。
収量を1ヘクタール当たり30へクトリットルと制限しているおかげで、凝縮感のあるワインが出来上がります。
近代的な設備を使って、伝統的な栽培方法でワインを栽培しているのも特徴です。

ワイナリーとの出会い

初めてこのワインを知った時のことをよく覚えています。
私はフランスのソムリエ協会ボルドー支部に所属しています。
フランスの協会は、地域ごとに活動が違うので、他の地域が何をしているかはわからないけど、その中でもボルドーは活動的な支部。
月に一度ワイナリーを訪問し、見学／試飲をさせてもらい、ランチをする一日です。
毎月協会員の誰かが企画を行うのですが、シャトー・ポモーを訪問したこの日を私は多分一生忘れないと思う。
現オーナー、ジョエルがワイナリーを購入してからの20年にもわたるワインの垂直試飲会（同じワインのビンテージ違いの試飲）をさせて貰ったのです。
同じワイナリーでも年が違うとワインが違う。
そんなワインのテイスティングは中々体験できないので、本当に貴重な機会をもらいました！
そして何よりもその後のランチ。日本で知る人ぞ知るポール・グールを飲みながら、シャトー・ポモーでのガーデンランチ。
食事は最近ボルドーを中心に人気の出張料理が来ていて、大きなステーキを食べながらのシャンパーニュと赤ワインは控えめに言っても最高すぎた。
ランチの時は沢山オーナーさんと話し、いつか一緒に働けたらいいね、と話していました。
出会ってから1年経った今、日本に輸入できることがとても嬉しいワインです。
この1年間、時には試飲を、時には雑談をするだけに何度もワイナリーにお邪魔しました。
その度に素敵に受け入れてくれるワイナリー当主のジョエル。
「事業の新規立ち上げは大変だから、何かあったら遠慮なく言って。助けられることは全力で助けるから。」と言ってくれる、心強い味方です。
ワイナリー自体は1808年から存在していますが、ジョエルがワイナリーを購入したのは1998年で、まだまだ若いワイナリーです。
ジョエルは元々ワインの仕事がしたいと、ソムリエになるためにEcole Hotellerieに通っていました。
その後ソムリエを取得し、1988年には若手最優秀ソムリエを決める大会で8位に輝きました。
そこで気づいてしまったのです。「フランスで一番にもなれないのか」と。
パリのオペラ座にあるレストランでシェフ・ソムリエとして働くなど、色んな場所でソムリエとして働いていたジョエル。
この頃には友人から「ジョエルはワインを楽しく飲む天才だ」と言われていたそう。
レストランで働くのを辞めて、イギリスに渡り、ワインの販売を行っていた20代。
その後、1998年9月11日にシャトー・ポモーを購入しました。
当時購入したのは畑だけで、今現在の建物を建て（訪問時に図面を見せて貰ったけど、面白い！）2000年から今現在の場所で醸造を行うようになりました。
楽しくワインを飲む天才のジョエルのワイン造りは「テロワールを聞く」「自然の求めるままに」。
ビンテージごとの気候の特徴等を表現したワイン造りを行っているので、是非複数ビンテージを飲み比べて欲しいシャトー・ポモー。
ワインを飲むのが好きな造り手が造るワインです！