ディスティレリー・デュ・ペイラ ソルスティスXO

同生産者のお酒

→ディスティレリー・デュ・ペイラ VS
→ディスティレリー・デュ・ペイラ VSOP
→ディスティレリー・デュ・ペイラ XO Old

商品説明

プティット・シャンパーニュとファン・ボワをブレンドをし、ヴォワザン方式で蒸留されたコニャックです。
新樽での熟成を少しした後、古いコニャックを熟成していた樽を使用することで、ハツラツさとともに古いニュアンスも感じられるコニャックが生まれました。
熟成年数も長くなったことで、まろやかでオイリーな口当たりで、ドライフルーツやチョコレートなどの後に、カカオや焙煎香などが広がります。
個人的に、良いコニャックに感じられる、バニラビーンズたっぷり、果肉がしっかりのこったイチゴジャムが感じられたのがとても印象的！

おすすめの飲み方

ストレートでもいいですが、大きな氷を入れてロックで飲むのがおすすめ！
常温だと私の好きな赤い果実が感じられますが、温度を下げるとすっきり、キリっとした印象に。
飲み手に合わせて色々な飲み方をさせてくれるコニャックです。

造り手について

蒸留所の名前にもなったペイラとはコニャックとジャルナックの間に位置する小さな集落の名前です。
蒸留所のブドウ畑は周囲の丘に広がっていて、Charente（シャラント）川の支流であるLe Tourtrat（トゥールトラ）川に沿っています。
1708年に生まれた先祖のAntoine Gautronneau（アントワーヌ・ゴトロノー）はラ・ロシェル近郊でブランデーの蒸留業者を行っていました。
しかし、現在の蒸留所の歴史は1920年Alcide Brisson（アルシド・ブリッソン）と息子のPaul（ポール）によって本格的に始まりました。
bouilleurs de cruとしてポールとアルシドはブドウ畑を発展させ、墨と木炭で蒸留する2つの小さな蒸留器を購入し、この場所での最初のブランデーを生産しました。
蒸留所の歴史はJacqueline（ジャックリーヌ）とAndré Rault（アンドレ・ロール）と共に続きます。
彼らは現代多岐な蒸留所の基礎を作り、ネゴシアンと蒸留所の活動を活発にしました。
アンドレは1950年の初めに義父のPaul Brisson（ポール・ブリッソン）からブドウ畑を引き継ぎました。
彼は蒸留所の大きな野望を抱いていました。
彼は現在も使用されている25ヘクトリットルの蒸留器を始めて設置し、蒸留と熟成、コニャックの販売業を発展させました。
蒸留の量が徐々に増加し、1990年には1日当たり300ヘクトリットルものコニャックを蒸留していました。
この時にはアンドレとその息子Jean-François（ジャン＝フランソワ）によって8基目と9基目の蒸留器が設置されました。
1980年代後半にSonia（ソニア）とJean-François Rault（ジャン＝フランソワ・ロール）がこのドメーヌと醸造所の経営を引き継いだ頃、コニャック市場の見通しが悪いタイミングでした。
そうした状況を受け、経営を多角化するために「ディスティレリー・デュ・ペイラ」として自社コニャックを始めて作り出し、直接販売の市場を獲得することにしました。
ジャン＝フランソワは1998年にオーガニック栽培への転換を決意し、ブドウ畑全体をオーガニック栽培で栽培することとしました。
これはこの地域では先駆者となる出来事でした。

ヴォワザン方式

蒸留時にテットとスゴンドの量を減らすことでよりオイリーで厚みのあるコニャックができる方法です。
ただ、この方法を使うにはクオリティーの高いワインであることが最優先。
最初のブドウの品質が悪いと、ワインの品質が悪くなり、蒸留酒にした時により品質が悪くなるからです。
今現在このヴォワザン方式を公式に採用しているのはこのディスティレリー・デュ・ペイラだけと言っても過言ではないとのこと。
ヴォワザンさんが作り出したこの方式は、ブドウの品質からこだわる必要があり、小規模生産者でないとこれほどまでにこだわるのが難しいとのこと。
このディスティレリー・デュ・ペイラでは自社用のコニャックにのみこのヴォアザン方式を採用しています。

造り手との出会い このメゾンは以前コニャックに住んでいた方のご紹介でした。
面白いコニャックを作っているメゾンがあるよ！と教えてもらったのが始まりです。
行ったことのないコニャックだったので、さっそく訪問してみることに。
次期当主のアントワーヌが受け入れてくれ、さらに現当主のジャン＝フランソワ氏も出てきてくれ、ここ50年くらいのコニャックの流れなどを聞きながら、本当にいい時間を過ごしたのを覚えています。
コニャックも以前から輸入していたプラナと同様のオーガニックコニャックですが、特徴の異なるコニャックでとても面白かったので、訪問から数か月後に日本へ輸入することを決めました。
そして蒸留期間中にメゾンに訪問させてもらったり、今後のセミナー用の動画を撮りに行ったり、良い頻度で会えている作り手さんたちです。
まだ出会ってからの歴史は短いけれど、とても素敵なご家族で、家に帰ったような安心感を与えてくれるロール家。
こんな素敵な人たちが造るコニャックが素敵でないはずないよね！